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house

2月、暦上では真冬日だが空には雲ひとつない快晴だ。しかし外へ一歩踏み出すとさすがカナダ、氷点下15℃だ。例年だとこの時期は氷点下20℃〜30℃が通常だと言うから今日はやはり温暖なのか。といっても私はダウンジャケットを着込み、耳当て、手袋をもって車に乗り込む。

カナダの首都オタワからハイウェイにのり1時間ほど西にを走らせ、今回訪問先であるアームストロング宅へと向かった。ハイウェイを出ると今度は山奥へと車を走らせなければならない。なにかスキーリゾートにあるコテージに向かう感じだ。山道には雪が残っていて鹿の足跡が数多くあるのがわかる。すごい環境だ。どんな家なんだろうと増々楽しみになってくる。

見えたぞ。赤とグレーの木製サイディングにグレーのメタル製屋根とサッシ。この色の組み合わせはなかなか日本ではお目にかかれない。一見、インパクトが強い色合いだがこの自然環境の中に調和している。この家のオーナーのジェフ・アームストロング氏は実は建築家でもあり流石にセンスが素晴らしい。

dog車からでると再び氷点下15℃の世界なので早速ダウンジャケットをはおる。ドアをノックすると愛犬ドラとジーンズとワイシャツ姿のジェフさんが出迎えてくれた。ん!?ジェフさんの足下に目を向けるとつい「ジェフさん裸足ですか?」と訪ねてしまった。こんな真冬日に裸足とは少し驚きだ。私は氷点下25℃まで対応できるというスノーブーツを脱いでお邪魔した。

fireplace外の気温とは反対に家の中はポカポカに温かく室内の温度計は23℃を示している。ここは床暖房を使っているらしいが私が訪れた時は暖房は切られていた。唯一、暖房としてこの時使われていたのはリビングルームにある暖炉のみだ。「電気を使っての床暖房は設置されているけど、私は持続可能な資源である木材をできるだけ暖房エネルギーとして使っていくよ」とジェフさんは語る。「今の暖炉をみてお分かりのように薪一本や二本燃やすだけで外は寒くてもここはこんなに暖かくなるからね」。

また、屋根に目を向けると3.3kwhの太陽光発電パネルが設置されている。ここオンタリオ州では電気代は1kw当たり10セント(約10円)だそうだ。一方で、太陽光で発電された電気を80セント(約80円)で州に売電できるという。「ご覧のように今の暖房エネルギーはこの薪一本だし電気を8倍の値段で売る事だできるから、もしかするとエネルギー費用は収支ゼロどころか売電で儲けるかもしれないね」と微笑みを浮かべながら説明してくれた。

「ところで、ジェフさんご家族は?」 「妻は仕事に今出かけている。子供は3人いるけど皆大学へいっているのでこの家を離れてしまっているよ」とジェフさんは案内してくれながら語る。「でもね、このように子供達の部屋はいまでもあるんだ。」とそれぞれ3つの寝室を見せてくれた。「夏休みやクリスマス休暇には彼等は帰ってくる。いつでも彼等が帰ってこられるように寝室は用意してあるよ。」

「もう一つ、見せたいものがあるんだ。でも靴を履いてくれ。」と今度は外に出てポーチをくぐり抜けガレージ(車庫)へと私を連れて行ってくれる。ガレージの上にはアパートのようなスペースが用意されていて、小さなキッチンまでもあるではないか。「でも、なんでこんなスペース造ったの?」と訪ねると。「私の子供達はいまは大学生だけど、いずれ結婚して家庭をもつだろうからね。彼等も子供ができると里帰りした時にこんなスペースがあるとプライバシーも保たれて落ち着くだろうと思ってね」。「今は夫婦二人だけの暮らしだけど、家族の事を考えて設計したよ。子供が成長して独り立ちしていくけれど、いつでも暖かく彼等を向かえて上げられる家にしたいとね。」と大変家族思いのジェフさん。暖炉の火を見つめながら語ってくれた。